大村市の水道施設
拡張事業の経過
第1回拡張事業【旧軍施設引継ぎ】
認可年月日 | 昭和20年11月 |
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引継年月日 | 昭和20年11月 |
昭和20年の大村海軍航空隊及び21海軍航空廠の解体に伴い、軍の専用であった水道施設を引き継ぐため、第1回拡張事業を計画し、認可を受けました。
これにより、西大村及び竹松地区の一部が給水区域(給水人口10,000人)となり、給水人口は17,000人に急増しました。
第2回拡張事業【松原地区給水】
認可年月日 | 昭和22年4月1日 |
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工期 | 昭和22年6月~昭和22年11月 |
総事業費 | 40万円 |
松原地区は、飲料水を井戸水に頼っていましたが、人家が海岸近くに密集しており、水質が悪いうえに水量も乏しく、地元住民の早急な水道布設の強い要望により第2回拡張事業を実施しました。
この事業は、給水人口1,500人として計画し、池の川に設けた浅井戸を水源とし、地元有力者から無償提供によって得た用地に容量100m3の配水地を設けて20馬力ポンプにより揚水するというものでありました。
工事は、地元住民の熱意と労力奉仕もあって昭和22年に完成し、同年11月に松原地区住民の永年にわたる念願であった、上水道の給水を開始しました。
第3回拡張事業【池田貯水池築造】
認可年月日 | 昭和25年8月1日 |
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工期 | 昭和25年8月~昭和27年11月 |
総事業費 | 3,580万円 |
第1回拡張事業で引き継いだ施設は、水源が各所に散在しているためポンプ運転等に係る経費がかさみ、水道事業経営上不合理でありました。このため、経費の節減を目的に第3回拡張事業を計画しました。
この計画は、旧軍施設であった坂口浄水場を復活させ、大上戸川上流長岡川にコンクリート取水堰を、坂口浄水場までの中間に池田貯水池を築造し、一時貯水した後坂口浄水場において1日最大6,000m3を取水するというものでありました。
この事業の完成により、全給水量の85%が自然流下配水方式で賄われることとなったため、国立病院給水専用の7号水源を除く深井戸水源5箇所を廃止しました。
第4回拡張事業【萱瀬ダム建設】
認可年月日 | 昭和34年12月28日 |
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工期 | 昭和34年12月~昭和37年3月 |
総事業費 | 9,795万円 |
昭和34年長崎県において、郡川総合開発事業として治水、かんがい及び水道水源開発を目的に多目的ダム(萱瀬ダム:堤頂長175m、有効貯水容量2,363,000m3)が建設されることとなり、当市も昭和34年12月に事業に関する協定を締結し、同事業に参画しました。
萱瀬ダムは、昭和36年12月に完成し、当市は、ダム下流約6km地点(萱瀬小学校付近宮代地先)において日量12,000m3の水利権を取得しました。
第5回拡張事業【深井戸水源開発給水区域拡張】
認可年月日 | 昭和42年2月8日 |
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工期 | 昭和42年6月~昭和45年9月 |
総事業費 | 2億3,000万円 |
上水道普及率向上啓発による給水人口の増加と生活様式の変化も相まって、水量不足は顕著となり、水圧低下及び一部断水地区の出現が危ぶまれました。
このため、第5回拡張事業として、4箇所の深井戸水源(松並、富の原1・2・3)の新設、須田ノ木配水地、木場配水地の築造及びこれに伴う送配水管の布設整備を行いました。
第5回拡張事業 (第2期工事)【松原水源拡張】
認可年月日 | 昭和45年12月24日 |
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工期 | 昭和46年9月~昭和47年3月 |
総事業費 | 6,635万円 |
第1期工事は、目標年次昭和47年、計画給水人口48,000人、1日最大給水量13,500m3として計画したものでしたが、給水人口の自然増に加えて生活様式の変化に伴う一人あたりの需要量は予想をはるかに上回り、再び水量不足をきたしました。
このため、昭和44年に松原水源構内に調査ボーリングをして得た水源を利用し、松原送水ポンプ所を築造、これから黒丸水源付近まで延長3,588mの送配水管を布設しました。
これにより、管路沿線の福重地区への給水区域拡張とともに、大村市街方面へも送水できることとなり、水量不足は解消されました。
第6回拡張事業【高部及び鈴田地区の給水区域拡張】
認可年月日 | 昭和48年2月21日 |
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工期 | 昭和48年9月~昭和52年3月 |
総事業費 | 8億1,600万円 |
高度経済成長を迎えるに至り、給水量はさらに増大するとともに、宅地化の波は市東部高台地区へと移行し、これまで給水区域の指標としてきた標高60mラインを80mまでに変更すること、及び鈴田地区の給水区域拡張が急務となりました。
これらの水量確保のため深井戸水源5箇所(森園第2・3、杭出津3号・4号、今富)の新設及び既設深井戸水源揚水量の増量を行い、また市内上部に配水地4池(池田、諏訪、水計、赤佐古)を築造し、坂口浄水場から送配水管を布設しました。
第7回拡張事業(変更)【坂口浄水場施設改良】
認可年月日 | 昭和56年8月26日 |
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工期 | 昭和56年9月~昭和59年3月 |
総事業費 | 12億5,000万円 |
昭和20年の第1回拡張事業で引き継いだ旧軍浄水施設は、その後改修が行われないまま老朽化が進むとともに、浄水能力も低下してきたため、場内を造成し、着水井・沈殿池・濾過池を新設改良しました。
また、新たに活性炭注入室・逆洗水槽・天日乾燥床を築造、同時に機械・薬品注入設備が完備・自動化され、浄水能力は10,000m3/日となりました。
第8回拡張事業【池田・葛城貯水池拡張】
認可年月日 | 昭和59年6月12日 |
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工期 | 昭和59年6月~昭和62年3月 |
総事業費 | 9億4,000万円 |
深井戸水源の水質悪化による代替水源の確保、また、人口増加及び下水道事業の一部供用開始に伴う給水量増大に対処するため、深井戸水源(寿古、小路口、鬼橋)の新設と池田貯水池及び葛城貯水池の掘削増量を計画しました。
池田貯水池の工事については、自衛隊の協力を得て容量100,000m3を200,000m3に、葛城貯水池については、農業用であるため関係者と共同使用協定を締結し、その容量を200,000m3に増量しました。
この事業完成によって、日量7,500m3の取水が可能となりました。
第9回拡張事業【萱瀬ダム嵩上げ】
認可年月日 | 昭和62年1月8日 |
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工期 | 昭和61年10月~平成7年3月 |
総事業費 | 45億4,000万円 |
この事業は、給水量の増大、深井戸水源の能力低下及び上部・南部大村地区簡易水道の統合に対処するため、取得水利権15,000m3/日を基に萱瀬ダムから坂口浄水場まで導水管を布設し、浄水施設の増設等によりその浄水能力を30,000m3/日とするものでありました。
当初計画では、平成3年度完成予定でありましたが、主体工事であるダム本体工事は、地元関係者に多大な犠牲を強いることとなり、完成が大幅に遅れ、平成12年度に完成しました。
第9回拡張事業(変更)【萱瀬ダム嵩上げ】
認可年月日 | 平成7年3月31日 |
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工期 | 昭和61年10月~平成14年3月 |
総事業費 | 129億500万円 |
※工期及び事業費は当初計画分を含めたもの
萱瀬ダム嵩上げ工事が大幅に遅れたことにより、新規水源の開発及びダム工事負担金の増額、簡易水道統合の計画内容の大幅な変更、また、第7回拡張事業時の機械設備・電気計装設備の更新時期とも重なったため、事業費は当初計画の約3倍にも膨張しました。
なお、ダム本体工事完成遅延に対する新規水源として福重水源を開発し、平成7年度から使用しています。また、平成14年度からは、ダム嵩上げ工事の完成に伴い、15,000m3/日の取水が確保でき、送水施設の完成により南部地区の給水を開始しました。また、第9回拡張事業(変更)の完成により、施設能力は43,230m3/日となりました。
第10回拡張事業(変更)【給水区域及び水源の変更】
認可年月日 | 平成17年12月13日 |
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工期 | - |
総事業費 | - |
地下水源の経年劣化や水質悪化が進行し、大村湾に近い深井戸水源で塩水化が進行したため、水源の見直しを行い施設能力が37,090m³/日となりました。
第11回拡張事業(変更)【浄水方法の変更・取水地点の変更】
認可年月日 | 平成22年2月5日 |
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工期 | 平成22年2月~平成25年3月 |
総事業費 | 4億1,000万円 |
近年の少雨傾向により萱瀬ダムからの取水制限が頻繁に行われており、これに出来る限り対応するために水質悪化により休止水源となっている水源に浄水方法の変更(紫外線処理)を実施することによる利用、及び新規水源の開発を行うことにより、施設能力が43,360m³/日となりました。
第12回拡張事業(変更)【給水人口の増加・給水区域の拡張・取水地点の変更・浄水方法の変更】
認可年月日 | 平成25年3月27日 |
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工期 | 平成25年4月~平成29年3月 |
総事業費 | 51億2,500万円 |
この事業は、北部大村及び東部大村地区簡易水道と飲料水供給施設(市営1、民営1)を統合し、水の安定供給と経営基盤の強化を図るものです。また、2つの水源の新設と、旧簡易水道及び旧飲料水供給施設の水源を追加し、計画給水人口91,900人、計画給水量36,620m³/日となりました。
第13回拡張事業(変更)【給水人口の増加・給水区域の拡張・取水地点の変更】
認可年月日 | 平成31年3月28日 |
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工期 | 平成31年4月~平成35年3月 |
総事業費 | 4億983万円 |
この事業は、水道施設および経営基盤が脆弱な野田飲料水供給施設を水道事業に統合し、水の安定供給と経営基盤の強化を図るものです。また、原水の水質悪化に伴い、既設の貯水池及び地下水井戸の3水源を廃止し、代替水源として鬼橋第2水源を新規水源に追加した。計画給水人口は97,100人、計画給水量33,950m³/日となりました。
第13回拡張事業(第1回変更)【南川内浄水場の浄水方法の変更】
認可年月日 | 令和3年3月31日 |
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工期 | 令和3年4月~令和4年3月 |
総事業費 | 1億3,098万円 |
この事業は、南川内水源において令和元年8月の原水水質試験でクリプト指標菌が検出されたことから、南川内浄水場にクリプト対策として紫外線処理設備を設置し、水の安定供給を図るものです。